



制御とは、端的に述べると機器同士を結びつけ、ひとつのカタマリとして事前にプログラムした動きをせることです。制御は、工場からすぐ身の回りの機械まで、ありとあらゆる場所で行われています。
工場のロボットやコンベア、踏み切りや信号機、家の中の照明のスイッチやエアコンの温度管理まで、制御なしには現代生活は成り立ちません。
例えば自動販売機でジュースを買うことを考えてみましょう。自動販売機の中にはどんな制御機器と制御プログラムが入っているでしょうか。
缶の温度を調節するクーラー、ヒーター、ランプや投入されたお金をカウントする機器、そしてもちろん飲料と、それを取り出し口へと運ぶメカニズム、などなど・・・・・・。
わたしたちは普段何気なくお金を自動販売機に入れて、飲み物を買っていますが、お金を入れてから欲しい飲料が取り出し口に出てくるまでに、自動販売機の内部では収められた数多くの機器が、誤動作を起こす事無く、一体となって動いているのです。
この機器同士を結びつけ、動かすことを「制御」。
制御をコントロールするための司令を出す機器のことを「制御機器」と呼びます。
動作・復帰
所定の作用を与えることを動作、動作以前の状態に戻すことを復帰と言います。
投入・遮断
電気回路をONにし、通電状態とすることを指します。その逆が遮断です。
開路・閉路
電気回路の一部をスイッチやリレーなどにより開く( 閉める) ことを指します。
操 作
入力、あるいはその他の操作によって、所定の運動を行わせることを指します。
付勢・消勢
コイルに電流を流し励磁させることなどを指します。その逆が消勢です。
動力操作
機器を電気、スプリング、空気など人力以外の動力で操作することを指します。
寸 動
機械を微小動作させるため、微小時間操作を一回、または繰り返すことをさします。
保 護
非制御対象の異常を検出、機器の損傷、被害の軽減、波及を防ぐことを指します。
始動・停止
機器、装置を休止状態から運転状態に(またはその逆に)することを言います。
警 報
事前に指定した状態になった際に注意信号を発することを指します。
運 転
運転とは機器または装置が所定の動作を行っている状態を指します。
調 整
量、または状態を一定に保つ、または一定基準で変化させることを指します。
制 動
機器をコントロールし、減速、停止、または状態変化を抑制することを指します。
変 化
情報、またはエネルギーの形態を他の形態に変えることを指します。